境界。

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映画「黄金のアデーレ 名画の帰還」を観た。

ナチスの侵攻、ユダヤ人迫害により母国オーストリアから命からがら…主人公は、出国できたものの、
両親や多くの友人達の命を奪われ、すべての財産をナチスによって略奪された。
略奪された中の一つに、オーストリアのモナリザと言われていた名画「黄金のアデーレ」があった。
今となっては国宝級の名画となっていたとしても、主人公にとっては、不当に略奪された、大切な思い出の品。伯母が描かれた絵画だった。
オーストリア国から一個人である主人公が、この絵画を本来の所有者である自身の元に帰還させるまでの実際あった出来事のお話しだった。
映画を観て、私の印象に残ったのは、
第二次世界大戦中の、人を迫害する民衆心理。それが、悲しくてたまらない気持ちになった。
迫害。差別。排除。
私達は境界を作り、境界は対立を生み、苦しみを生む。

戦争とは、敵と味方の間に境界線を引くことだ。

私達が抱えている問題の大半は、境界とそれが生み出す対立の問題だ。

敵と味方。失敗と成功。健康と病気。正常と異常。賢と愚。…。
私達が作り上げるこの「境界」とは、一体何なのだろうか?

果たして、

本当の自由とは、私達が作り上げるこの境界が溶解すること…

その境界は、本来的に存在したものでは無いことに気づくこと…
なのではないか?

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